ち ょ っ と い い 話

チェーンソーの目立てについて

今回は、山で作業するための必須技能であるチェーンソーの目立てについてお話しします。
 
 まず、チェーンソーという物は何なのかというと、皆様ご存じのとおり木を切る機械です。
ではなぜチェーンソーを使うと木が切れるのでしょうか?

いろいろな答えがあると思いますが、チェーンソーは刃物だから切れるのです。
林材業労災防止協会発行「ソーチェーンの正しい目立て」によると、
「チェーンソーとは、エンドレスのチェーンに「のこ刃」を付けて、エンジン又は電動モーターの回転力で木を切る電動のこぎりをいう。」
となっています。

目立てとは、チェンソーについている「のこ刃」を切れるように研ぐ作業のことです。
この目立ての善し悪しで作業効率が大きく変わるためおろそかにできない仕事になります。
 
目立ては、基本的に丸棒ヤスリで行います。
一定の角度を保ち、一定の力で行います。

(林材業労災防止協会発行「ソーチェーンの正しい目立て」より)
その詳しい方法、ソーチェーンの扱い方などは他の専門書に譲りますが、目立て一つで様々な違いが生まれます。

私どもの鹿沼共販所に運び込まれる木材を見ると、目立てがしっかりしている物や、逆に失敗している物など様々な物がありますのでまずご紹介いたします。
この写真は目立てがよくない例になります。

木材の種類はスギで、正面から見た感じではその違いをはっきりと認識することは難しいです。
表面の一部を拡大しました。

多少切り口が荒いように見受けられます。
上から見た切り口です。

本来直線であるべき切り口が曲がっています。
この原因は様々ありますが、目立ての際左右のバランスが崩れると、このような症状が多く見受けられます。

丸太も製品ですから、規格(長さ)が大切です。
切り口が曲がっているために規格が下のランクになってしまうこともあるため、慎重に目立てをする必要があると思われます。
続いて、よい目立ての例です。
木材の種類はヒノキです。
上の写真同様、切り口を上から撮影しました。

左右のバランスがとれ、よく切れるチェーンソーの場合、このように切り口はまっすぐになります。
正面から見た感じです。

樹種の違いはありますが、表面は比較的なめらかです。
拡大写真です。

よく切れるチェーンソーで、力に頼らず切ることができます。

名人が目立てした物になると、大げさかもしれませんがカンナをかけたような切り口になることもあります。
参考までに、同じ樹種のヒノキの切り口です。

高性能林業機械で切った物です。
チェンソーに比べ荒い切断面になります。

これは、空中で木材を切るため、木材が割れないように高速で切断したためささくれた状態になります。
上記の拡大写真です。

目立てとは直接関係ありませんが、無理矢理木材を切断するとこのような感じになります。
 最後になりましたが、山で作業される方は、目立ての技術を磨き、安全で良質な木材生産を行っていただきたいと考えております。
平成20年3月作成(鹿沼共販所)



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